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姫サーのオタです。いちおうネット屋

新年早々グルーポンと戦った話 その6(終)

前回までのあらすじ

がんばったらグルーポンが返金手続に応じてくれた。


大した情報もないのに無駄に長くなってしまった本シリーズですが、
今回がまとめということで、もう終わります。
もう終わりますから、あとちょっとだけしゃべらせてください。

さて、相手はあのウルトラおせちのグルーポン
http://www.yukawanet.com/archives/3434501.html
お金を返してくれるまでが遠足です。安心はできません。

と、ファイティングポーズですごしておりましたが、一ヶ月後くらいにあっさりと返金されていました。
しかも、一部使用していたのに全額返金していただきました。。
仕様上一部返金というのが難しいためなのでしょうが、この辺は申し訳ないです。

そういうわけで、新年早々勃発したグルーポンとの戦いに勝ちました。
向こうも願い下げだとは思いますが、もう利用することはないでしょう。
さようならグルーポン




さてさて


この3ヶ月間弱、グルーポンをはじめこうした共同購入型サービス
についてけっこう調べたので、世間での印象や位置づけといったところがわかってきました。

たとえばわたしが今回の騒動中、どこのタイミングでもいいので、
Y!知恵袋なりMSN相談箱なり発言小町なりで相談したとすると、
高確率でぼろくそに叩かれるわけです。すなわち「自己責任だ」と。
まあ業績が芳しくない会社の株に似たところはありますから、
「わざわざ泥船に乗り込んでおいて…自分でなんとかしろや!」
と、グルーポンに価値を見出せない人々にとっては理解に苦しむ行為なのでしょう。

もちろん、フラッシュマーケティング自体、あやういビジネスモデルであるということは、
わたしも重々承知していますけれども。

そういえば彼らがまだイケイケだった頃、当時のバイト先に営業をかけられたのを憶えています。
出勤して事務所でぼーっとしていると、店長の机の上にグルーポンの名刺を見つけました。
よねなず「えっ、出すんですか?」
店  長「いや〜どうしてもって言うからとりあえず話だけは聞いてみたんだけどね、あんまりウチにメリットないよ。
     店のイメージ的に、もともとクーポン自体できればやりたくないし」

そうそう、それなんですよね。
よくグルーポンの営業はセールストークとして
「広告を出稿すると考えれば、こっちのほうが断然おトクで効果も高いですよ!」
などと言うそうですが、大事なことを忘れています。
グルーポンを実施することによる、逆ブランディング効果(?)を自覚していないのでしょうか。

バイト先はホテルのバーラウンジでしたが、クーポンに対してはかなり消極的でした。
グラスワイン1杯サービスのクーポンがありましたが、ほとんどのお客さんは存在すら知らなかったと思います。
繁盛しているかはさておき、数十年続いているそれなりの高級店としてのプライドがあるのでしょう。

実際、銀座やら赤坂やらの老舗バーや格式ある高級割烹(だってそうやって書いてあったもの)
などのグルーポンが掲載されているのを何度か見たことがありますが、
あんまり大したことのない店か、あるいは相当経営が厳しいのだろうな、と思ってしまいます。
例え経営状態が悪いとしても、グルーポンではリピーターを増やすなどの中長期的な効果はあまり見込めないし、
何よりお店の格が下がるから止したほうがいいのに...と残念な気持ちになったのを憶えています。

ただ、資金繰りに苦しんでいる店舗にとっては、店のレベルの低下云々にこだわっている場合ではなく、
こうしたニンニク注射というか飛び道具みたいなものに頼らざるを得ないのでしょう。
古い記事ではありますが、とても参考になったものを紹介します。
孫引きになるため内容はリンク先でご確認いただきたいと思いますが、
記事内で引用されている文章を読めば、グルーポンの口車に乗っちゃう人がいるのもなんだかわかる気がしました。
飲食店の経営って大変そう...
グルーポンで倒産詐欺的案件

なお、今は成果報酬型らしく、購入者が来店してクーポンを使ってはじめて1獲得とみなされるようです。
そして翌月以降にマージンを引いた分がグルーポンから店舗に振り込まれるという仕組みらしいです。
このマージンも、どうやら10〜30%くらいだそう。
たしか全盛期は50%前後取っていたみたいですが...
先払いのシステムではなくなったことで、いわゆる計画倒産を助長したり、
無意味な延命治療になったりするといった恐れはなくなりましたが、
まっとうにやっていては立ちいくはずもない、
どこか不透明な商売であるという印象は依然として拭えませんね。

まあでもいちユーザーからしてみれば、
ほとんどの商品がお得であることは事実でしょう。
一度にその恩恵を受けることが可能で、あとはとっとと離れることができるような
性格の商品を活用するのであれば、グルーポンも悪くはないと思います。

ご利用は慎重に。ご出稿はお勧めしません。