浪人生は隠れて生きる(上)
大学受験もあとは国立の後期日程を残すくらいで、ピークはすぎたようですね。
わたしの周りにも浪人が決定したり、迷っている高校生が数人います。
そういうわけで、ちょっと浪人時代を振り返ってみます。
わたしがお世話になったのは、名古屋を拠点とする大手予備校のKY塾で、
その総本山の千種校というところに通っていました。
千種校は同名の駅からゆる〜く直結していて(半ケツ)、
駅前にはドムドムバーガーや、カキフライを1個30円で売る弁当屋もあり、至便な環境でした。
さて浪人生になったわたしは、予備校を毛嫌いしていた。
KYが嫌いというよりは、浪人生の世界が嫌だったのだと思う。
予備校にはそれぞれクラスがあるのですが、
どこの予備校もクラス名が「難関国立EX」「早慶特別選抜」とかで、なあんかモヤモヤしていた。
EXって何だよ、エクササイズかよ!エクササイズ(笑)。エク…
他人のパンツはいてドヤ顔してんじゃねーよ!みたいな違和感かな。
たたかうべき相手は去年落ちた大学であり、予備校の外にもごまんといる受験生なのに、
人気講師の講義を取ることに躍起になったり、いっちょ前に分析したり。
まあこういう特殊な閉鎖環境にいたら、何かしら競い合うものを探して夢中になってしまうのはわかる。
それがそこでしか価値のないものだとしても。
とりあえず現役生(この名称も変だ)を「素人だな、なってねえな」
と嘲笑うようなプロ受験生になったら終わりだと思って気をつけていた。
また、わたしのクラスは「難関国立大学文系EX(笑)」というものだったのだけど、
このクラスには、上級クラスの特権として専用自習室があった。
しかし塾側がなぜそんなにアピールできるか謎なくらい、これが酷かった。
学生は得意気に利用していたけれど、半地下で窓もないし、何だか陰気な場所で、
わたしはひそかに「カタコンベ」と呼んでなるべく近づかないようにしていた。
(カタコンベ知らないの?それはモグリか未履修のどちらかです)
講義が終わったらさっさと帰り、プロチューターとの面談制度とかも利用しない。
最高にコストパフォーマンスの悪い学生だったけど、塾側としては良いお客さんだったな。
ちなみに、たまに志望校のクラッチバックなんぞを持ってる奴がいて
早くこの世界から脱出したいと切に感じたのを憶えている。
今日はとりあえずこの辺で。
次は浪人してよかったことを書きます。